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ベルンハルト・フーバーを肌で知ること。
ベルンハルト・フーバーの畑は静寂に包まれている。労働者たちが一心不乱に鋏を動かし、剪定作業に集中している。誰も声を発する者はいない。
ただひたすらに、果実と向き合う。その眼差しは厳しくも優しい。
パチン、パチンという鋏の乾いた音が今にも聞こえてくるようだ。動画の中での、印象的なワンシーンである。
2018年1月、ベルンハルト・フーバーの希少グラン・クリュ4本をオリジナル動画と共にお届けする新サービス「Art of Huber」がリリースされた。動画のコンセプトは「空気のように造り手に寄り添う」こと。ワインを舌で味わい、動画を観て生産者の物語を知る。
まさにベルンハルトフーバーを"肌で知る"ことができるサービスだ。
今回都内にて、現当主ユリアン・フーバー氏来日記念イベントが行われたため、特別にインタビューすることができた。
《2011年ヴィンテージについて》
−−ヴィンテージの概況を教えてください。
2011年はまさに夢のようなヴィンテージでした。全体的に温暖な年で、開花の時期から天候が良くその結果収量にも恵まれました。
夏は気温が高く秋には冷え込んだおかげで、果実はエレガントな酸をたたえることとなりました。果皮が分厚いため、いろいろなエキス分が抽出されワインに奥行きが感じられます。
−−素晴らしい年だったのですね。栽培や醸造についてはいかがでしたか。
気温が高かった分、過熟には細心の注意が必要でした。種や果皮から抽出される過熟したトーンが極力出ないように注意しながら、収穫するタイミングを計らうのが大変難しい年でした。
また、2011年は父が収穫した最後のヴィンテージです。私はまだ存命であった父の手伝いをしながら、ワイン造りを学んでいるさなかにありました。
−−2011年の飲み頃やおすすめの飲み方があれば教えてください。
今開けたてはまだ固いかも知れません。もう2、3年おけばより美味しく飲んでいただけますが、もしも今夜飲むとしたら朝(10時間ほど前)に抜栓し、15°Cくらいの低い温度のセラーに静かに立てて置いてください。
個人的な意見ですが、デキャンタージュはあまり好きではありません。
何故ならば、デキャンタージュをするとワインが早く開く一方で、果実の持つピュアな風味が損なわれてしまう可能性があるためです。ゆっくりと時間をかけて飲んでいただければと思います。
ベルンハルトフーバーのフィロソフィーとは。
−−お父さんはユリアンさんにとって、どんな人でしたか。
父は私にとっても家族にとっても大変厳しい人でした。そしてその厳しさを理解するのに、長い年月がかかりました。今では、父の厳しさと情熱がこの高品質なワインを生んでいるということが、はっきりと理解できます。
−−映像の中で「踊っているような」印象を与えるワインという表現がありますが、「踊っているような」とは具体的にはどのような意味なのか、改めてお聞かせいただけますでしょうか。
シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)は、以下の三つの構成要素から成り立っています。まずフルーツのアロマ、そして酸、最後は果皮や種からくるタンニンです。
「踊っているような」とは、舌に液体を滑らせた時にその三つ全てが凝縮され調和が取れており、決して強く押しつけるような重い印象ではなく、軽やかに集約するという意味合いで表現しました。また、ここで言う「踊り」ですが、ヒップホップのような類のものではなく、日本の能やバレエなどの優美さを持った踊りを指しています。
−−これからどのようなワイン造りを行っていきたいですか。
本当の透明性を追求したいと思います。透明性とは畑の個性を覆い隠さない、謙虚で控えめなワインを指します。
繊細で足取りの軽いワインを造りたいのです。
−−これらは決してデイリーワインではないものですが、ユリアンさんはどのようなシチュエーションで、またどのような料理と合わせて飲みますか。
家族や気の置けない仲間たちと、楽しくゆっくり飲みたいです。料理は、燻したようなスモーキーさをもつものがあっています。いろいろなワインと一緒に飲むのではなく、できればどれか一本とじっくり向き合いたいところです。
《PRコメント》
−−山野さんからPRを一言お願いします。
彼らのワインはもともと世界的にも非常に人気が高く、希少価値があります。ワイナリーに訪れた時でさえ、どのワインも入手困難であるということは周知の事実です。
そして特にこの2、3年の間に日本においてもそれが浸透してきました。じわじわと火がついてきたことを肌で感じています。
私としましても、同一ヴィンテージ(2011年)のグラン・クリュが4つとも揃っているということは奇跡に近いと思っています。もうすでに、4つのうちひとつのグラン・クリュは手に入れることができません。
また、映像についてもこれほど詳細に彼らについて公開されたことはないと思っています。
《大越基裕氏コメント》
−−ワインと料理のアッビナメントについて、どういった意図で今回の組み合わせを考えましたか。
(会場は大越氏がオーナーを務めるベトナム料理店「An Di(アンディー)」)
まず、第一にユリアンさんはエレガントな味が好きなんです。ワインの造り手である彼がそう感じているということは、アッビナメント自体、エレガントなトーンである必要があると感じました。「エレガント」というのは、ただ単に薄い味つけということではありません。
いささか抽象的な表現ですが「フレッシュでいて味わい深い」食のスタイルがモデルとして僕の頭の中にありました。
ベトナム料理は、まさにそのモデルにぴったり合っていた。
野菜が多くフレッシュでライト、発酵食品などによる旨味や風味が豊かな味わいのベトナム料理は、そのモデルにぴったり合っていた。
例えば、鴨料理ひとつをとっても、ベトナム料理はハーブや酸の要素を使用するので、ピノノワールとの酸味の同調感と風味の広がりを感じさせてくれます。さらに多彩なハーブとワインの風味のハーモニーも産むこともできるのです。香りのアッビナメントがより強く、個性的になるペアリングがフーバーのエレガントでいて味わいののったワインとは表現ができるのです。
【ベルンハルト・フーバー概要】
かつてシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の銘醸地として、古文書の中に埋もれていたマルターディンゲン村を、ベルンハルト・フーバー氏が再発見。氏は1990年の醸造所設立から、わずか20年でドイツのワイン誌「VINUM」において最高の評価を得る。彼の死後、ピノ・ノワールへの並々ならぬ情熱と厳格なまでの仕事ぶりは息子ユリアン氏に受け継がれ、テロワールとブドウの個性を最大限に生かしたワイン造りを行っている。
【ヘレンべルガー・ホーフ概要】
1982年創立。ドイツワイン専門輸入商社。「量ではなく質においてもう一度ドイツワインを日本市場の表舞台に復活させる」をモットーに掲げ、山野高広氏が代表取締役社長を務める。
《山野氏プロフィール》
2001年より2年間ドイツ バーデンのベルンハルト・フーバー醸造所にて研修。主に畑作業に従事。2003年より1年間ドイツ ラインガウ地域のゲオルグ・ブロイヤー醸造所にて研修。醸造行程の全てをその手で行う一方、醸造所の営業マンとしてドイツのホテル等にてプレゼンテーション。ヨーロッパ滞在中にはドイツのほぼ全生産地を渡りあるき、見分を広める。ドイツ以外のフランス、イタリア等、西ヨーロッパのワイナリーも積極的に訪門。
【AnDi】
日本だからこそ表現のできるベトナム料理、日本の四季や技術によって生まれる食材などを中心によりシンプルに美味しいベトナム料理を提案している。日本の国酒である日本酒や焼酎、ワインは世界15カ国以上から厳選し、常に世界のトレンドと料理とのペアリングの妙を意識しているラインアップとなっている。
東京都渋谷区神宮前3-42-12 1F
03-6447-5447
火曜日〜金曜日 18:00~23:00LO
土曜日、日曜日 12:00~13:30LO , 18:00~23:00LO
月曜日定休日
アート オブ フーバー
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